第二子出産記録

出産で入院したときに、時間はあるので記録のため経緯を pomera で書き留めていたのだが、第一子のいたずらでSDカードがどこかにいってしまったので、思い出せる範囲で再度文章にまとめてアップしたのが第二子出産体験談第二子出産時の流れ

皮肉なことにブログにアップした直後に、SDカードが見つかったので(SDカードのスロットから引き抜いた直後に、ほかの引き出しに第一子が気を利かせて?入れたようなのだ)、入院中に書いた文章をもう一度アップする。こちらの方が正確かも。

2022/03/21 入院第一日

予定日を4日過ぎたがまだ陣痛の気配はない。前回も超過して40w6dの出産であり、今回も遅れるだろうと最初から言われていた。もともと無痛分娩を希望していたこともあり、本日誘発目的で入院した。
パジャマはワンピースになっていて、168cmの身長だと膝丈になってしまい心許ない。サイズを上げても、横が広くなるだけで丈は変わらないようだ。出産が一区切りついたら家からズボンを持ってきてもらうか。
子宮収縮薬はなんとなく怖いイメージがあるものの、ガイドラインを読むと37-41週のすべてで誘発のほうが待機より帝王切開となる率が低いなど、むしろ誘発のほうが優れているようなのである。出産を早めることで子宮内死亡確率を下げることができること、自宅出産などリスクの高い出産を回避できることはメリットである。あと、個人的にはマンパワーが潤沢で医師の判断能力も優れている平日の昼間に産めることも大きい。41週に入れば胎盤機能を心配しながら待機することになるのだし、それならば早いうちに産んでしまったほうがいい。
本日は15時に入院して、NSTして18Gで静脈路確保して内診してミニメトロ入れて硬膜外麻酔のチューブ入れてNSTして病室に帰ってまたNSTして(歩行中にミニメトロが動くことがあるからとのこと)夕食食べて20時にまたNSTして22時に体温と胎児心音を確認という流れ。
NSTでは一過性頻脈が頻繁に出ていて胎児は元気な感じだが子宮収縮はごく緩いのが時折でるだけ。ミニメトロ挿入後も尾てい骨あたりの痛みがあるものの辛いほどの疼痛はない。明日は午前7時からアトニン(オキシトシン)を始めるとのこと。前回は1日目はプロスタグランジンE2製剤からはじめて、2日目でオキシトシンで産むという流れだったので、本当に経膣分娩できるのかやや不安である。
ミニメトロ挿入時は重い感じはあったものの前回のような辛い痛みはなかった。子宮口は開いていないものの、頸管は柔らかくはなっているとのことなのでそのためだろうか。挿入時に力を抜くように指示されるが、宙に浮き両足を立てた状態で力を抜くのは少々難しい。
脈路は前回と同様、左前腕の橈骨皮静脈からであった。一応手首から10cm程度は離れているので神経損傷のリスクは低い位置だと思うが、今回も挿入部がちょいちょい痛い。ライン自体が疼痛フリーではないものなのか、自分側の問題なのか。
ひとつの苦痛は強いものではないが、左前腕と腰と子宮にデバイスが入っているというのは煩わしい。なんだか自分が衝動的に抜いてしまうのではないかという心配がうっすら浮かぶ。前回出産時は進撃の巨人が最新刊を除き無料で読めるキャンペーンが行われていたので娯楽には困らなかった。(出産にふさわしい内容ではないが。)とりあえずNHK教育流したり、audibleで読み進めていた"Educated"の原文を確認したり、kindle unlimitedで目についた本/漫画をつまみ食いしたりして過ごす。
産んだら産んだでfragileな生き物を管理しなくてはならず大変なのだが、早く出して管から解放されたいという思いも強くなっている。ともかく無事に産みたい。できれば帝王切開も余分な痛みも回避したい。

2022/03/22 出産日

6時台に起きて内診、NST。
子宮口は2cm程度開いており、ミニメトロは子宮口からは抜けているとのこと。
前回は誘発剤で子宮口がある程度開いてから硬膜外麻酔を入れるスタイルだったが、今回は誘発剤使用前から麻酔をかけていくスタイル。
アルコール綿で冷感を確認しながら麻酔を追加していく。だんだん下肢にじんわりした感覚が広がる。変な味を感じたりしないかと局所麻酔中毒のチェックもされる。右下肢に比べて、左下肢の冷感が残っているので、途中で左側臥位になり麻酔を追加したところ無事左にも麻酔がかかった。
Netflix が使えるとのことで、Our planetを流してみる。
誘発剤開始し、だんだん速度を上げていく。子宮の収縮はグラフ上2-3分間隔程度。内診では4cmまで開いたといわれたり、3cm程度と言われたり。張っている感覚はないかと聞かれるが、麻酔がかかっているためはっきりしない。しばらくは自分でお産を進めているというよりは勝手におきる陣痛に任せるばかりで、テレビ電話などしつつ時間をつぶす。陣痛の間隔が狭くなっているのにも関わらず子宮口が開かないので、経膣分娩できるかだんだん不安になってくる。
12時に内診、子宮口の開大は5cm程度。刺激で進行を促すためかかなり手荒にぐりぐりされる。麻酔が効いていなければかなり痛い処置らしい。このままでは進まないだろうとのことで、進行を促すため人工破水される。
尾てい骨が周期的に痛む感覚が生じてくる。耐えられないほどではないがそこそこ痛いけれど、この種の痛みには麻酔が効きにくいのだとのこと。13時前の内診では子宮口7cmとのこと。子宮頸管の模型をみせられる。数字ではわかりにくいが、胎児の頭が7cm出ている状態というのは迫力があるものである。いつごろ産まれるかと聞くと、15時のおやつに間に合うよう頑張りましょうと。そういうものなんだろうか。お産のときに汚れないよう、両脚に防水カバーのようなものをかぶせられる。
13時過ぎに尾てい骨が痛むような感覚が強くなってきたことを伝えると、内診される。全開大とのこと。いきむ練習をする。院長は電話がかからず、ほかの先生が登場。写真をとってくれる総務の人も呼ばれる。
尾てい骨が痛むタイミングに合わせて、いきむことを繰り返す。助産師の人はそのたびに膣口をぐりぐりと手で押し広げているようである。肛門を押さえているような感覚もある。いきむのが上手といわれるがよくわからない。
落ち着いていますねと言われる。まぁ慌てたところで言われた通りにやるしかない。
そうこうしているうちに出産。出てきた途端にしっかり涕泣しており、全身が赤くて、筋緊張もよさそう。ばたばたと臍の緒が切られたり鼻孔から吸引されたり拭かれたりしている。
心拍数も140程度で、アプガースコアは9か10ぐらいだろうか。
お腹をぐりぐり押されたり、臍の緒を引っ張られたりして後産も終了。せっかくなので、胎盤を見せてもらったり、写真をとっておいてもらったりする。胎盤は結構おおきい。臍の緒の捻転の程度は場所によってムラがあり、この程度の緩い捻転でも大丈夫なんだと思うような箇所もあった。
スタッフと一緒にいるうちにお腹の上にのせてみたり乳首を吸わせてみたりする。自分で首を持ち上げてみたり、乳首をがしがし吸ってみたりしてかなり優秀。あまり母乳育児に手間取らないとよいな。