上の子が4歳4ヶ月男子、下の子が1歳9ヶ月女子。

上の子は徐々に世界を理解し始めている。駅構内や道路の脇に貼られているポスターを見て、書かれている文章を声に出して読み、ポスターの意味を理解しようとしている。簡単な漢字なら読むこともある。この前は、サーティワンアイスクリームの自販機で、人から漫画でよくあるような吹き出しが出ていて、その中にアイスクリームの画像が貼られている様子を見て、「欲しいんだね」と言っていた。記号的な表現も理解しつつあるようだ。

日々の習慣も身についてきていて、例えば食べた後の食器を片付けるであるとか、寝る前に歯を磨くとか、そういうことが自発的にできる様になっている。研磨剤の入った歯磨き粉の味は嫌いな様だが、嫌そうにしながら歯磨きをせがみに来るのがえらい。しつけは叱るとか褒めるとかよりも、日々の繰り返し、習慣であるのだろう。結局、いくら好ましい行いを身に付けさせようと親が奮闘したところで、発達が伴っていなければどうにもならず、双方のフラストレーションが溜まるばかりだ。

衝動性は前よりもだいぶ減って、世話を見やすくなってきた。寝不足の時やテンションが上がった時は騒ぎまわることもあるのだが、親がどこにいるかは把握していて、見えないところまで行ってしまうことは少なくなっている。

眠りにつくのを嫌がる時には、お化けが来ると言っている。「ねないこだれだ」は怖いので我が家で積極的に読み聞かせた訳ではないのだが、保育園で覚えてきたらしいので利用させてもらっている。外に出ると喜ぶ割には毎回外出を嫌がるので、その時は泥棒さんが来るよ、と言っている。最近は、泥棒さんの話題を持ち出さなくても、一人で残るのは嫌だと焦って外に出てくる。

最近は、飲み物を飲む時にいちいちその場にいる全員に確認を取ったり、何か発見したことがあったら他の部屋にいても呼びにきて教えてくれるのが可愛らしい。

言語や算数に興味がある様なので、幼児用の算数や英語の学習アプリをiPadに入れて、本人が気がむいた時にやらせている。将来お勉強ができてほしいということだけではなく、ポスターなどに書いてあることや時計、カレンダーなどの意味がわかると、本人にとってより世界が楽しいのではないかと思っている。現在やっているアプリが、野菜のキャラクターが出てくるさんすうランドと、とど算数、とど英語、Funexpected Mathなど。課題をクリアするとキャラのカードが増えたり、適宜アニメーションが動作するのが楽しいよう。

トイレトレーニングで、おしっこには行けるものの、うんちはオムツの中にしてしまう習慣が残っていたのだが、それもできる様になった。下の子がトイレトレーニングの進みが早く、うんちをトイレでできたとの報告が保育園からあったため、「素晴らしい」とほめたら、「〇〇くんは素晴らしくない」と上の子がいい、それからトイレに行く様になった。その後はずっとパンツで過ごしている。

上の子にとって下の子は存在が煩わしいようだ。そもそも、下の子の世話にリソースが行ってしまい自分側に割り当てられるリソースが減るのも嫌なのであろうし、下の子が自分のことを逐一真似するのも鼻につくのであろう。駅のポスターで、駆け込み乗車をしている人の周りに四組の目が書かれているものがあり、その意味を上の子が質問したため、「迷惑だからじろじろ見られているの」と説明したところ、「それはだめ」「子供も、赤ちゃんも、お父さんも、お母さんも見ちゃだめ」と言っていた。下の子によく観察されているので、人のことをじろじろ見るのはいけないことだと思うのだろう。

本人に「可愛い」というと、「かっこいい」と訂正される。本人が

願わくば、動画やゲームなどのディスプレイを介した情報の摂取を減らしたい。ゼロにする必要はないが、認知機能に負担をかけると思っている。もちろん外で遊んだりすればその間はやめられるのだが、ずっとは難しい。

おそらく学業的な意味での頭はいいと思うので、より楽しく生きていくための社交性が身に付くよう、家庭や保育園以外の人と交わる機会を増やしていきたい。

下の子は自我が強くなってきて、大変になってきている。まず、頻回授乳がなかなかやめられない。母乳という栄養を摂取するためというよりも、何か口に入れていたいのだと思う。吸っている間は手で何か掴んでいることが多い。フードの紐とか、電源コードであるとか、充電器やらを握りしめている。思えば生まれたばかりの頃から指をずっと口に入れていた。最近は指を口に入れなくなった分、かえって激しい。あえて断乳するのか、自然に任せるのか迷うところ。

夜も何度も起こされるし、休日の昼でも私が布団で横になっていると吸いにきてしまう。

簡単な指示は理解していて、例えば「コップをお父さんに渡して」などの指示は間違いなくやってくれるが、単語数はさほど多くない。発話としては、最近はもっぱら「やーだ」「ほしい」の2語で通している。「ヨイショ」「はい」などの発話もあるが、名詞は他の人を真似て発することもあるものの、安定しない。

意味のない音声は多様で、しかも声が大きい。気分が乗っている時は、一つ一つの動作に異なる発声が挟まれる。小脳の機能が十分に発達していないせいか、一つ一つの動作はぎこちなく、皮膚はマシュマロのようなサラサラマットな質感で、眺めていたり、抱きしめたりしていると癒される。まだ、ヒトよりも猫に近い存在であるし、知能の程度としても大きく変わりはないのかもしれない。

外を歩いている時、上の子の同時期と比べると、親たちの意図を汲んで、目的方向に歩いてくれる。上の子に一定の方向に進んでもらうのは難しかった気がするが、下の子がランダムに進むことはほぼない。上の子よりも周りの人の動作やシチュエーションをよく把握してよく真似る。例えば上の子が着替えているときに上の子のズボンを持ってきてくれたり、

はいって手がかからないかと言えばそんなことはなく、例えば階段を見つけたときに階段を登りたいとか、椅子付きのショッピングカートに座りたいであるとか、そういう欲求の表出が激しい。

また、家の中にいる時には、引き出しや箱の中のものを全部出してエントロピーを増大させる遊びに勤しんでいる。動画やゲーム類にまだ夢中にならない分、親が構っていない時のひとり遊びは激しい。

下の子に関しては、ともかく身体的にも精神的にも健やかに育ってもらうだけである。しかし、できれば卒乳してもらいたいところだ。