育児日誌

上の子は3歳9か月男子、下の子は1歳2か月女子。

 

上の子は、複数の対象に注意が向く傾向はまだ強いものの、段々に道理が通じるようになっている気がする。

例えば、上の子は私にリングフィットアドベンチャーをやらせて、次はどのプレイをしろとか指示するのが好きなのだが、以前は私が上の子の意図と違うプレイをすると泣き叫んで止まらなかった。しかし、最近は少し文句を言うもののヒステリーにはならない。寝る前の歯磨きも抵抗はほぼしない。また、「グミをあげるからトイレに行こう」「ゲームをするのは寝た後で」など、ご褒美で釣ったり、物事に順番があることの説明はかなり通じるようになってきている。

歌を流す、背中をさするなどの寝かしつけに関しては、ずいぶん前から(1年以上?)不要になっている。明らかに眠そうにしていても、床に付きたがらず、布団に入ってから「牛乳」「ミロ」「辛いもの(ウィルキンソンの炭酸に)」が欲しい、ご飯が欲しい、と飲食を求めて、眠るのを拒否する。夕食でしっかり食べてもらうように気をつけてから、寝る際にご飯を求めることは無くなってきたが、飲み物を何杯も欲しがる癖は止まらない。

トイトレについては、保育園では時々漏らすもののパンツで過ごせているようだが、家ではたまにおしっこを出してくれる程度である。オムツからパンツに変えても、トイレが成功するわけでもない。ゲーム中に漏らして、パンツがびしょ濡れになってもゲームを続けていたりする。うんちはトイレで出すのに成功したことがない(保育園では緊張しているのか、うんちはまず出ないようだ)。他の子でも、うんちは最後まで難しいことが多いようなので、仕方がないが。

保育園ではトイトレに問題がない以上、発達の問題ではない。まだ尿意を感じづらく、コントロールもしにくいこと、ゲームや動画など面白いものを中断してトイレに行くのが面倒なこと、オムツの中に出す方が楽なので家では甘えていることなどが主な原因だろうか。本人が尿意を感じやすくなり、注意を切り替えやすくなったら家でも安定してくるのだと思う。

3歳ぐらいから?安定してひらがな、カタカナを読めるようになっている。もともと文字に興味を持っていたところに、ひらがな、カタカナ学習用のアプリをiPadに入れてやらせておいたら、自然に覚えた。数も数えることができる。こちらに関してはアプリの影響もあるし、一時期、数を数える幼児用の動画をひたすら見ていたこともあるかもしれない。幼児向け動画はともかく賑やかに数を数えるものが多く、日本語、英語、スペイン語、中国語など言語を問わずに閲覧していた。漢字であっても、頻出のものは読めるようになってきているようだ。「止まれ」など。

動画はYoutubeのものを関連動画から次々と選んで見ていく。タブレットであれば自分で選択するし、PCで閲覧しているときは指差したり、言葉で指定して、大人に選ばせる。動画の内容をよく覚えていて、特定のシーンを切り出して大人に「これを見せろ」と指示してくるのだが、どの動画だかわからないことがよくある。最初は英語の動画付き童謡などをよく聞いていたが、最近はゲーム配信動画が好み。

言葉はだいぶ発達してきて、保育園でしたことなども説明できるようになってきた。夫が買った小さいタブレットを「水たまり」(オープニングの画面で雨音がするので)、私のiPad proを「大きいの」、炭酸ジュースを「辛いの」と呼ぶなど、モノにオリジナルの名前をつけることが多い。おしっこが出ない時に、休日でも「うさぎ組さんで出ちゃった」という。保育園で出たと言うことを主張したいと言うよりは、おしっこが出ない時の言い訳に使うフレーズとして覚えているのだろう。

最近、保育園で運動会があった。ダンスは相変わらずやる気がないものの、競争は真面目にやっていた。ダンスではやる気のなさを近くの女子に咎められたようで、半べそになっていた。以前の運動会では全ての競技にやる気が出なかったようだが、ダンスに比べて競争はゲーム性があるので、やる気が出るのだろうと思う。

去年度は、保育園で保育士の指示に従ってくれず、発達障害の疑いをかけられ療育を勧められることもあった(しかし支援センターでは、遊んでいる様子をみて問題ない、療育よりは集団の中にいる方が本人のためになると言われた)が、今年度は担当保育士が変わったせいか、より保育園生活に馴染んでいるようである。去年度の担当には融通が効かない保育士さんがいて、苦手に感じていたようなのだ。

大人から見ると、自分がやりたいことをやることに貪欲で、素直に言うことに従ってくれないという「手のかかる子」ではあるものの、本人なりには努力しているし、乗り越えるべきことが多くて大変なのだろうと思っている。2歳代までは、よく食べて元気であればよかったが、3歳に入り、徐々に集団生活に合わせる必要が出てきて、自分の欲望だけでなく外部に合わせる必要が出てきている。自分の欲望を律して、規則正しい集団で生きていくのは、誰もが成長の過程で通る道ではあるが、上の子にとっては特に大変なのだろうと思う。

これをやりたい、あれはやりたくないという衝動は、生まれもった脳の性質による部分が大きくて、自分でコントロールしようとしてもままならないものだったりする。脳波だって、大人の脳波と子供の脳波ではまるで違い、大人の脳波を見慣れていると子供の脳波はまるでてんかんのように見える。大人が思うより、本人も絶えず衝動に突き動かされていて大変なのだろうと思う。

上の子には、間違いなく発達障害的な(特にADHD的な素因)はあると思っている。退屈を許さない。それは必ずしも悪いことではない。素晴らしい才能のある人間、大きなことを成し遂げる人間には発達障害の割合は多い。興味の偏りや、情報への渇望が大きなことを成し遂げるには必要なのであろう。上の子も、知的な能力は高いのではないかと思っている。

 

下の子は、はっきり有意義語と取れる発声はないが、少なくとも音は聞き取っているようだ。よく発声練習をしている。ママママママとか、パパパパパパはよく言っているので、人によっては有意義語にカウントするかもしれない。1ヶ月ほど前に靴下か靴かを出した時に、「はく」と小さな声で言っていたような気もするが、はっきりしない。

周囲の状況はよくわかっているようで、服を脱がすときは手を挙げるとか、おむつを変えるときに服を持ち上げるとか、こちらの行為をアシストする動きをしてくれる。帽子を被るのが好きで、靴下を見せると自分で履こうという素振りをする。外出から帰ってきた時は、玄関で靴下や靴を脱ごうとしてくれる。大人が外に出かけるような素振りをすると、玄関に向かう。

この前驚いたのは、「外に行こうか」と話していたところ靴を玄関から持ってきたこと。意外と大人の話すことを理解しているのかもしれない。

歩行は徐々に安定してきており、家の中で移動するときは歩くのが基本になってきている。歩きはいかにもtoddlerといった様子で、ディズニー映画のミッキーが歩くような、足を広く横に広げた後方重心である。重心移動しながら足を踏み出す、ではなく、まず足を踏み出してから重心移動という順番である。不安定なのか疲れるのか、しゃがみこむことは多い。服や靴は割と汚れる。

キッチンが大好きで、キッチンとリビングを隔てるドアが開いていると入ってきて、戸棚の中の包丁を取り出して笑っていたりする。最近は徐々に我が強くなってきて、自分が入りたい場所に入るのを禁止されると泣く。

下の子は上の子よりなんでも口に含む傾向が高く、なんでもガジガジとする。この間は、地面の石をいじっていると思ったら舐めていた。産院にいた時より、延々と中指と薬指を口に含んでいた。おっぱいもお腹が空いていなくても吸いたがるし、何かしら口に入れたい欲望が強いのだろう。

食事に対する欲望も強く、飲み残したミルクを放置しているといつの間にか飲んでしまっていたり、食べ残しのご飯やおにぎりを知らぬ間に食べていたりする。

キーボードのトラックポイントニンテンドースイッチのコントローラーを取り外して舐めるのも大好きだ。歯応えがちょうど良いみたいである。

上の子も小さい時はトラックポイントを外すのが大好きだったが(赤いから的になりやすいのだろう)口に入れはしなかった。

動画を改めて見返してみても、下の子は上の子に比べて、歩き方がたどたどしかったり、喃語が多かったり、ともかく赤ちゃんぽさが強い。上の子と違ってゲームで満足させられない分、いい子であっても手間はかかる。

下の子は欲求が充足されている分にはご機嫌で、自由にいじっていいおもちゃに囲まれている分には手のかからないいい子なのだけど、なにぶん、家は洗剤だのPCだの、いじっちゃいけないもの満載なので、入ってはいけないエリアに忍び込んでは、大人が抱き抱えて元に戻すということを繰り返す。口の中にはトラックポイントが入っていて、ニコニコしながら「はい」と大人に差し出してきたりする。

子育ては賽の河原である。