再開

つつがなく日々を送ることの方が優先な気がして、しばらく日記を中止していたけれど、考えていたことが消えていくのも寂しい気がして再開。

現在第二子を妊娠、ちょうど35週。第一子は男の子で、今回は女の子の予定。とりあえずは順調である。前回の検診で尿糖・尿蛋白が弱陽性だったのが気になるが、腎臓に負荷がかかるせいで妊婦の場合尿の異常は出やすいらしい。収縮期血圧は120mmHg以下で推移しているし、たぶん大丈夫だろう。胎児はよく動いている。

妊娠前からの体重増加分は現在約8kgで、これもまずまず。妊娠前のBMIがほぼ22なので、出産時の体重増加は10-13kgが望ましい(標準体重の妊婦に関しては、つい最近までは7-12kgが望ましいとなってていたけれど、体重増加を抑制しすぎたせいで低体重児が増加していることを踏まえて、修正されたらしい。)。臨月は浮腫のせいかぐんと増えたりするけれど、いま8kgプラスならまぁ大丈夫だろう。

今回妊娠時は、前回と比べて2kgぐらい増えてしまった。理由ははっきりして、産後の忙しさに甘えて冷凍食品に頼ったせいである。産後は母乳育児のおかげで一時は産前より体重が減ったのだが(血液から脂肪分を濾し取って与えているようなものなので母乳育児はやせる)、リバウンドしてしまった。

冷凍食品が一概に健康に悪いというわけではないけど、肉や炭水化物に比べて野菜は冷凍すると質感が悪くなりやすいためか、冷凍食品は野菜分が少ない。満足感が得にくいためか、カロリー過剰になって太ってしまった。以前に比べて自炊スキルは上がっているので、今度は同じ轍を踏まないようにしたい。料理の腕は並だけど、自分の好みに合わせて薄味にできるぶん、冷凍食品より自炊のほうがおいしい。

今度は最終的にBMI21ぐらいまでもってって、維持したい。そのためには半年は母乳育児かな。

夜間授乳は、授乳後はオキシトシンが出まくって、眠りが深くなるので案外辛くはない。なんというか、案外からだが頻回授乳にチューニングされる。泣き声ですぐ起きられるけど、授乳後に深く眠れるからだになる。

どちらかというと、産後は女性ホルモンが減るので、肌がパサパサになるのがやや悲しい。ホルモンクリームとか塗ると緩和されたりしてくれないだろうか。

時が過ぎる

出産して、赤ちゃんをみていて、時間があっという間に過ぎるものだということに気がついた。

お腹がすいたら授乳するし、泣いたらあやす。機嫌がいいならいいで可愛らしいし、自分で思うようにうごけないのに一人で放っておくのはかわいそうだから、そばによって語りかけたりする。お腹もすくから食べたり食事したりするし、風呂にはいったり歯を磨いたりする。と、まるで時間がない。

赤ちゃんの時間も過ぎていく。産まれたばかりは焦点が合わずどろんとした目が、どこをみているかしっかりわかるようになってくる。いつも手も足もM字型に縮めていたのが、徐々に緩んでくる。顔は、出産後にむくむくに腫れていたのが、一度すっきりしてから、また脂肪をたくわえて頬が落ちんばかりに膨らんでくる。抱っこひもの中にすっぽりと入り込む大きさだったのが、生後1ヶ月半で頭が8割がた出るようになった。それだけお尻とふとももに脂肪をたくわえて座高がのびたのである。

表情もだんだん多様になってきた。機嫌のいいときにすっきりした顔でにこにこと笑うのはもちろんかわいいけれど、泣くときに目も口もくしゃっとつぶれて顔が大きくなってしまったり、下唇を突き出して困った顔したり、寝る前に表情が固まり虚空を見つめたり、ころころと表情が変わる。

授乳後に気持ちよさそうに腕を突き上げるの、本当に可愛らしい。

たぶん、これから今よりもっと可愛らしくなるのだけれど、今の可愛らしさは失われる。一日一日が無駄にできない。

軌道に乗ってはきてるけれど

母乳育児も少しだけリズムがついてきた。毎回左と右からそれぞれ15分程度のませれぼ、授乳の間隔を3時間程度開けられるようになり、なぜ泣いているかもなんとなくわかるようになってきた。赤ちゃん主導だと、体力にあふれているのか片胸で一時間以上も授乳が続くことすらあるが、無理やりリリースさせたとしても、不足しているわけではなさそうだ。

お腹が空いている時は授乳すればいいし、胃に空気が溜まって気持ち悪いときはゲップすれば落ち着く。うんちをしてスッキリすることもある(出てしまえば落ち着くので、オムツの汚れはあまり不快ではないようだ)。夕方から夜にかけてはぐずるけれど、根気よくスリング で抱けば眠る。

負担軽減に関しては、授乳間隔がひらいてきたこともあるが、迷いがなくなってきたことが大きい。次第に育児以外のことにも気力が向けられるようになってきている。

産後はホルモンの影響か手根管症候群にも悩まされていたが、幸い無治療で軽快してきている。

問題は、まだまだ午前中は眠いこと。夜間の授乳がこたえているのか、授乳で誘発されるオキシトシン反射のせいで眠いのか、休みで気が緩んでいるのか。粉ミルクを使ったり、夕方に集中的に飲ませたりで、夜にお腹が空かないようにして夜間授乳をなくすことも可能なのかもしれないが、まだおっぱいが張りやすく、時間をあければごりごりになる。

うまれてからいままでも状況は相当変わってきている。職場復帰までにはもうすこしぶんかてき生活が送れるようになってきているのだろうか?

母乳育児の沼

母乳育児はさまざまな流儀があって、お互いに他の流儀を批判しあっていたりして、最中にいる身としては混乱させられる。

WHO式
  • 児の知能・免疫・発育や母の健康など、さまざまな角度から母乳の利点を激しく強調される。
  • 産後直後から母子同室、母乳育児を開始。
  • 医学的な必要のある場合以外は6ヵ月までは母乳以外与えない。医学的な必要とは、授乳不可の薬剤を服用している(ちなみに多くの薬は授乳中も服用できる)、体重減少が著しいなど。
  • 授乳のタイミングは赤ちゃん主導。飲みたがっているときに我慢させたり、無理に起こして飲ませたりはしない。
  • 片胸を満足するまで吸わせる。
  • 母乳過多の場合はブロックフィーディングで対処。
  • 授乳中の特定の食事の制限はない。食事全体のバランスがよければいい。
桶谷式
  • 母乳が出ない場合、乳腺炎になる場合はマッサージが大切。
  • 母乳の新鮮さ(?)を保つため、3時間以上は授乳の間隔を空けないようにする。
  • 食事は和食が一番。脂質の多い食事をすると母乳の質が下がり、乳腺炎になりやすくなる。
  • 一回の授乳で必ず両胸から吸わせる。
産院の指導
  • 出産当日は赤ちゃんはナースステーション預かり。
  • 母乳の生成が足りなそうな場合は適宜ミルクで補完する。
  • 産後1日目、2日目は母乳が出ないためミルクを補充するが、ミルクの前に乳汁生成を促進するため両方とも吸わせる。母乳が出てきたら徐々にミルクを減らす。

 

など流派によって方式が違うので混乱するが、とりあえずはWHO方式に準拠し、それで不便があるときは適宜アレンジしている。

自分の感覚としては、食べたもので乳腺のコンディションが違うようには感じないし、搾乳した母乳を拒まれたことはないので桶谷式の食べ物や母乳の質に関するくだりは気にしないが、油っぽいものを食べると乳腺が詰まりやすいという体験がある人はままいるようである。母乳の分泌を促すためのマッサージはそれなりに効くのではないかと思っている。

WHOのガイドラインは理想的な環境を想定しており、リソースが足りない環境では無理があることもある。完全母乳+カンガルーケア実施中に赤ちゃんが死亡したり、低酸素に陥り重篤な障害が残った例もちょいちょいある。

窒息や低体温や低血糖を防ぐような環境調整や頻繁な医療従事者の見回りがあれば事故を避けることは可能だろうが、実際はそううまく行かないことが多いだろう。日本の産院は集約化が足りず、小規模な診療所が多いため、すぐキャパオーバーになりがちなので、十分な人手を前提とした運用は避けた方が安牌のように思う。

また、完全母乳育児は可能とは思うけれど、赤ちゃんが求める母乳量に母親の母乳産生能力がキャッチアップするには時間がかかるから、その間は赤ちゃんが不機嫌であったり、頻回授乳となったりするわけで、完全母乳で押し通すのも難儀ではある。

個人的にはなるべく早く母乳育児を確立させたいので授乳の回数は落とさないが、粉ミルクを使うときもある。

たとえば食事をしたいときに泣き出したときは粉ミルクで他の人に授乳してもらい、授乳回数が減る分は食事が終わったら搾乳して保存に回すなど。搾乳したものを冷凍保存はしているのだが、人に預けることを考えると粉ミルク+哺乳瓶にもある程度慣れておいた方がいいかもしれないので、ごくたまに粉ミルクもあげている。

結局はどの方式を採用したにしろ、授乳の時期が過ぎてしまえば大差ないのだろうと思っている。母乳育児の利点を主張する文献をたくさん読んでしまったし、安定さえすれば完全母乳は楽なものらしいのでとりあえずは頑張るが、無理はしすぎないことにする。

 

母乳育児中間報告

母乳育児、はじめてはみたけれど予想していたよりも大変である。

母乳はミルクに比べて様々な好ましい影響があるというし(とはいえ母乳とミルクの差は統計的なものであり、個々の差の方がずっと大きいわけだが)、出産までにつけた脂肪もすぐに落とせるし、軌道に乗りさえすればいちいちミルクを作るのに比べて楽だというし、というわけで出来るだけ母乳育児を行う方針とした。

もちろん、産後3ヵ月程度は夜間は授乳のために起きなければいけないとか、慣れないおらいのことは把握していた(幸い乳首は切れずにすんだ)。

しかし二十分ぐらいトライアンドエラーしても乳首を加えてくれないとか、その結果飲んでもらえないのでミルクを作って冷やしたり、オムツが汚れているので替えなくちゃいけなくて諸々に一時間弱かかって、また一時間後に泣き声でおこされるとかは予想外であった。授乳やオムツ替えが終わったあともなにやらムニョムニョ声を出していて、気になってなかなか眠れない。

粉ミルクであれば母親でなくてもあげることができるし、母乳よりも持ちがいいので長く寝てくれるから、短期的には夜は粉ミルクにした方が楽ではある。しかし、母乳自体に母乳の生成を抑制する物質が含まれており、母乳を乳腺の中に溜めたままにしておくと母乳量が減ってしまうし、夜の授乳は昼に比べて母乳生成を促す力が強いので、粉ミルクをあげて夜間の授乳回数が減ってしまうと母乳量が減って母乳育児の継続が困難になるリスクが高い。それに長い間授乳しないと乳腺炎のリスクが高くなる。ということで夜もひたすら頻回授乳である。添い乳ができれば楽なのかもしれないが、あまりうまくいかないので、半分寝落ちしながら座って授乳している。

幸い、直接授乳を拒否する傾向は生後2週間をすぎたころに収まり、

授乳の間に赤ちゃんとアイコンタクトをとることで母子の絆が深まるだのなんだの言われているけれど、実際のところ赤ちゃんは舌を動かすことに一生懸命でコミュニケーションをとる余地などなさそうだし(目を閉じているか虚空を一心に見つめているかどちらかで、こちらの方など見ていない)、長引くときは私もスマホなどみている。

ホルモンの関係か細切れの睡眠でもそう辛くはないし、昼寝てれば睡眠自体は取り戻せるからそんなに肉体的に辛いわけではない。しかし育児以外のことに振り向けるエネルギーは残らない。育児どっぷりの生活に身を委ねる分には辛くないが、他のこともやろうとすると時間はない。

育児以外のことはほとんど進んでいないけれど、育児のことはだいぶ調べた。母乳育児を確立させるという観点からも、最初の1ヶ月に頻回授乳することが重要だという。きっと急がば回れなのだろうと考えて、あまり悩まず今は育児に専念することとする。

ベビーカー

ベビーカーを検討していたのだが、細かい機能の差はあっても決め手になるような違いがなく、機種が多すぎて困っていたところ、コンセプトレベルで違うものが売っていたのでやや衝動的に買ってしまった。腰が座るまではコットを付けて水平にねてもらい、一人で座れるようになったらチェアモードにするというもの。コットモードは7キロ台とやや重いが、外せば5キロ台なので許容範囲になる。

 一番心配だったのは移動時の振動が頸椎や脳内与えるダメージだったので、エールベベはチャイルドシートのメーカーだからおそらく人体への影響は研究されているんだろうと思ったことが大きい(他のメーカーだって同程度研究しているのかもしれないが、どのメーカーだって企業努力していいものを作っているなか、何かしら一つを選ぶ理由づけでもないと永遠に買えない)。平らなのでコットの中でオムツ替えするのも楽そう。楽天のポイントセールに乗じて購入。早く試したい。

 

赤ちゃんを迎えるために買ったもの

職場復帰後も母乳は出来るだけ続けたいと考えているので、搾乳器を買った。

メデラの両側搾乳が可能な機種とのことでスイングマキシを購入。あとでフリースタイルという充電式のものがあることを知った。スイングマキシも乾電池で使えるが、充電で済む分こっちの方が便利だったかもしれない。

メデラ 搾乳器 電動 スイング・マキシ Swing maxi 両胸同時 040.0014

メデラ 搾乳器 電動 スイング・マキシ Swing maxi 両胸同時 040.0014

 

  搾乳用のブラジャーも買った。ブラジャーがあっても胸に搾乳器がぶら下がっているのが邪魔なのは変わりないが、それでも手が自由に使えるのはありがたい。

 あとから考えると、搾乳器としての性能ではシンフォニーの方が上だとのことなので、産後の搾乳量を増やすということを考えるとシンフォニーのレンタルという選択もあったかも。未熟児などでNICU預かりになっている関係で、直接授乳ができない場合は絶対にシンフォニーの方がいいのだそうだ。 

ベビーベットに関しては、実家帰省中にあまり大きな家具を買うのは気が引けたので、簡易的なものにした。重いけれどその分しっかりした造りで割といい。