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久しぶりによく寝て気分のいい朝を迎える。こんなことなら前から処方してもらえばよかった。

朝食を食べてからNSTをとる。胎児は元気な様子。その後の内診では、やはり子宮口はほとんど開いていないとのこと。助産師さんにモニタをみてもらい、3分おきに子宮収縮がきているようだと言われるが、自覚的には全く感じない。治療方針を決めるのは医師だが、おそらく陣痛促進剤として、飲み薬(プロスタグランジンE1製剤)を投与後に点滴、となるだろうという話をされる。

医師の診察を受け、促進剤(プロスタグランジンF2α製剤)を使うことに決まる。助産師さんの説明とは違うが、同じ産院であっても医師によって少しずつやり方は違うのだろう。内服剤は点滴と比べて投与後の用量を調節できないので、点滴のほうが好まれるということもあるかもしれない。

点滴のルートをとってもらう。18ゲージで針の穴がしっかりと見える。太い。点滴台に準備してあるスペアのサーフローも18ゲージしかない。太いサーフローは細いサーフローに比べてルート確保が難しい傾向はあるが、比較的若年で循環血液量の増えまくった健康な女性しかいないからきっとあまり失敗しないんだろう。

助産師さんが左前腕橈骨皮静脈からルートをとろうとしたが、針が太すぎるので怯んでしまい、刺す前に一息つかせてもらう。覚悟を決めてから刺してもらう。刺す瞬間は案外痛くないが、その後も妙にずきずきと痛む。刺し直してもらおうかと悩むレベル。

胎児心拍と子宮収縮のモニタをとりつつ、促進剤の投与を開始する。陣痛らしきものは自覚としてはない。30分ごとに助産師さんに様子をチェックされ、その都度点滴の流量がアップされていく。特にやることもなく、進撃の巨人を読み進める。

ソファに座ることもできますよ、寝るより座ったほうがお産も進みますよ、といわれ、ソファに移動する。少し座り方を変えるとすぐにセンサがずれて胎児心拍をとれなくなってしまうので気をつかう。

横の部屋から叫び声が聞こえる。自然分娩は大変そうだなぁ。

午後2時台にようやく生理痛様の腰の痛みを感じるが、程度は弱く、周期性もない。ライン刺入部の痛みの方が気になるレベル。

午後3時に医師が訪れ内診をする。子宮口は全然開いていないと。明日またトライするが、帝王切開になるかもとの話をされ、若干パニックになる。まだ40週台であるし、胎児が元気なら急いで出す必要はないはずだが、出産を急いでいるという話を聞いて確実に早く産めるよう配慮してくれたのかもしれない。帝王切開は経膣分娩に比べてさまざまなリスクが増すし、産後の回復が悪いし、そもそも経膣でいけるならあえて腹を切りたくはない。

悩みつつ、また眠剤を処方してもらう。助産師さんに錠剤をもらい、水がないので部屋に帰ってから飲もうとしたらその場で飲めとしかられる。ため込んで自殺でもしようとする人がいたのだろうか。

ずっとライン確保部に痛みが続いているし、体を動かしてライン確保部に何か当たるとさらに強い痛みが走る。明日刺し直してもらおうか。